サステナビリティ

トップメッセージ

時代のニーズに応え、期待以上の「環境貢献」と「感動」を提供する企業へ

代表取締役社長
朝日 重紀

昨年は新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが変更となり、行動制限も撤廃され、以前のような日常が取り戻せるかとの期待もありましたが、ロシア・ウクライナ情勢や中東での新たな争いなど、海外情勢の緊迫度が増しています。

また、環境面においても最近の世界各地の状況を振り返ると、国内では昨年、日本の平均気温及び平均海面水温が統計開始以来、最も高かったという気象庁の発表があっただけでなく、WMO(世界気象機関)の発表でも、2023年の世界の平均気温が観測史上最も高かったと報じられる事態となりました。

当社の事業活動の中心である医薬品業界や化粧品業界からも温暖化の原因となるCO2排出量の削減への取り組みが、製品以外の付加価値として評価される場面が急激に増えてきております。

このような背景のもと朝日印刷としても環境対応を目指した製品作りに加えて、企業価値向上と持続的な成長ならびに持続可能な社会の実現に向けて活動しており、昨年はこの取り組みの一環としてCO2削減に寄与する太陽光発電設備を導入いたしました。また、GHG排出量の算定においては、サプライチェーン排出量の重要性を認識し、2022年度よりSCOPE3の算定を開始、算定対象範囲をグループ全体となるように課題を確認しながら取り組んでいます。

印刷包材に求められるニーズも変化し、多様化しています。特に環境対応など地球にやさしい製品づくり分野では、竹とバガスなどの非木材を主原料に用いた立体成形品のパルプモールド、プラスチックフィルムを用いない紙製の袋包装、石油由来原料の使用量を削減したバイオマス素材クリアカートンやPET 蒸着パッケージなど、環境に配慮した新製品の提案も進めています。また、森林認証紙の使用やごみの減量化につながる簡易廃棄パッケージ、希少でデリケートな医薬品の保護には、我々の得意とするパッケージの構造提案により、緩衝材無しでも衝撃に耐えるよう瓶が宙に浮く構造の製品などの提供も行っております。今後も技術と工夫でニーズに応え、期待以上の「環境貢献」と「感動」を提供する企業でありたいと考えております。

引き続き、様々な変革にチャレンジすることで難局を乗り越えるとともに、「不易流行」の精神の両輪で、お客様本位を最優先としながら、企業の永続成長と従業員の幸福とが一致する経営を目指したいと思います。

これは「人を大切にする」という代々受け継がれてきた精神であり、朝日印刷としてのサステナブルな取り組みの基本となるものです。お取引先様への「企業としての誠実な姿勢」と共にしっかりと守っていきたいと思います。

今後とも皆様の変わらぬご支援とご指導をよろしくお願いします。

2024年7月

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